泊まれる料亭と言っているだけに、駐車場からエントリーに始まり、庭、調度品、お風呂、そして夕飯は流石である。 部屋の庭を眺めながら入る露天風呂は、季節を感じられるし、プライベートな空間の石の湯船でありがなら足が伸ばせてよかった(身長170cm程度)。縁側においてあるデッキチェアーでリラックスして湯上がりのビールを楽しめた。さらに室内は檜の風呂もあり、窓越しではあるが池を眺めて檜の香りを楽しむこともできた。部屋の外にある大浴場は遠くの山並みを眺めながら鶯の声をたのしめた。滞在中はいつでも入ることができるのもよい。 夕飯は料亭の会席料理なのであるが、食材の組み合わせがとても新しく・和の伝統とバスクの★★★リストランテにも共通しているコンセプトを感じられた。食材の味を生かしつつ、組み合わせの妙を楽しみ、口の中に次々と異なる間隔がわき上がることを堪能できた。料理の提供する間隔も絶妙で間が開くこともないし、食べ終わっていないうちに次が来てしまうこともない。 出される「お茶」も素晴らしかった。到着後の宿帳を記入している際の抹茶、部屋についてから館内の案内を伺っている際の煎茶、夕食後の焙じ茶、湯温や濃さなども種類ごとにコントロールされており仲居さんの技量の高さも素晴らしかった。 ここまでは、★付きのレストランやホテルであれば、同等以上の体験は出来るかと思うが、朝食が素晴らしかった。9つくらいの小さな器に盛られてお膳で提供されたが、どこにも隙の無い厳選された食材を調理であった。さらに、ご飯はお釜でたかれたもので素晴らしかった。以前ホテルマンから「朝ご飯をどれだけ高い品質で出せるかがホテルの格を決める。」と伺っていたが、確かにそうだなと思った。これらの体験を全て部屋ですることができたのは幸せな休日となった。
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